ヒメウズラのまめちゃんのこと - うずら話

歩けなくなっても一生懸命ご飯を食べて頑張っていたまめちゃんですが、11月22日 11時47分ごろ天国へ行きました。
前日まで毎日豆腐やミルワームをたっぷり食べて、体重も2gほど増えてきてこれはもしかして超回復あるかも？と期待していた矢先でした。

小さい体で約二ヶ月も身動きできない状態で、痩せた体でも頑張って食べて命と戦っていました。最期の日の朝、体重測定で前夜と変化が無かったので（だいたい夜と朝で-1～-2g差があった）不審に思いました。いつも豆腐は残してもミルワームだけはしっかり平らげていたのに、ミルワームをちょっとつつくだけでウトウト眠そうな様子になりました。
歩けなくなってすぐの頃に元気のない時期があり、その時と似た感じだろうかと思い保温してしばらく様子を見ていると、時々目を覚まして置いてある豆腐を少しつつき始めたので、一時的な不調かとほっとしましたが...。
その後、目を閉じて頭を下げている姿勢が長くなったので、師匠アダプターから降ろしてヒーターの側に座らせました。ホッペをナデナデするといつものようにぐーっと首を伸ばして気持ち良さそうにしますが、すぐに眠そうに下を向いてしまいます。静かに休ませた方が良いと思いそっとして様子を見る。

しばらくたってもじっとしたままのまめちゃん、保温箱に手を入れてホッペをナデると目を覚まし目を細めて伸びをしましたが、その後何か少し様子がおかしく足がアワアワもがく感じになったので急いで両手で抱き上げました。
掌の中でまめちゃんは何度も羽根をパタパタしてもがき、その後5秒くらい小さい痙攣が続き、おさまった後、真っ黒い瞳を大きく見開いて首を空に向けてぐーっと伸ばしました。掌の中をのぞき込む私が見えていたのか、いなかったか、「まめちゃん、まめちゃん」と呼ぶ声が聞こえていたのか、いなかったのかわかりませんが、まめちゃんの目には涙がぱーっと満ちてキラキラして、しばらく天を仰いだ姿勢でしたが、ゆっくりと瞼が閉じ首もうなだれて下を向きました。

がんばったね、まめちゃん、えらいね

二ヵ月もしんどい状態が続いていたまめちゃん、最期は楽ではなかったかもしれませんが、長時間苦しまずに行けたのが救いかもしれません。私としても、特別な相棒だったまめちゃんが自分の手の中で、私の顔を見ながら（見えていたかはわかりませんが）お別れしてくれて、感謝というと変ですが、知らない間に行ってしまわないでくれて、ありがとうという気持ちです。

半ちゃんの二週間後にまめちゃんまで行ってしまうとは思いませんでしたので、正直実感がないというか、寂しいですが今これを書きながらも何故か悲しみが湧いてきません。無意識に現実を受け入れられていないのかもしれません。
まめちゃんの思い出は数限りなく、歴代のどの隊員よりもたくさんあるので、また改めてきちんと書き残したいと思います。