ここんとこ卵塞や波さんのデカ💩排出のため隊員のおしりに向き合う機会が多いので少し調べてみました。
総排泄腔(そうはいせつこう/くう)と総排出口
総排泄腔や総排出腔と呼ばれるのは鳥さんのおしりの中の部位で、以下三つの管の出口が開口している共通の『腔』です。
🐤 消化管(腸管)の末端である糞管(肛門管)
🐤 泌尿器からの輸尿管
🐤 生殖器からの生殖輸管(卵管・精管)
総排泄腔はほとんどの鳥類、爬虫類、両生類、軟骨魚類、およびごく一部の哺乳類にある器官です。消化管からの💩の出口=肛門は総排泄腔内に開いているので、体外に向けて開いている穴は総排出口(あるいは総排出孔)と呼ぶようです。英語だと両方ひっくるめて『Cloaca(クロアカ)』と書かれている場合が多いようです。三つの出口が共通していると、総排泄腔に異常が起きたりバイ菌が入ったりした場合、つながっている他の臓器にも影響しそうですね。
🐍 蛇の総排出口
リンク先で蛇の便秘の治療写真が見られます。鳥の卵塞の圧迫排出と同じような感じです。
www.mone-pet.com
🐤 たまご博物館さんのヒヨコの雌雄『肛門鑑別法』のページ
→ 「イセファーム 那須孵化場」
ヒヨコの総排泄腔の中にある小突起(退化交尾器)の有無で♂♀を識別。資格を持った鑑定士の方々が行います。素人が真似して下手にやるとおしりが破けたり (ギャー😭) ヒヨコが怪我するので危険です。
哺乳類の総排泄腔
哺乳類にも、カモノハシ目、フクロネズミ目(有袋目)、モグラ目(食虫目)の一部、ネズミ目のビーバーなどが『総排出腔』と呼ばれる器官を持ちますが、カモノハシ目以外は腸から体外への開口部である肛門は独立してあります。
ヒトの総排泄腔
人間も胎生4〜9週の間は総排泄腔を持っているそうです、将来直腸・肛門と膀胱・尿道になる部分が総排泄腔とよばれる一つの腔として存在します。成長するにつれそれぞれの出口が分離しますが、まれに分離が障害され総排泄腔が残ったまま生まれる事があるそうです(総排泄腔遺残症という病名がつきます)。
www.nanbyou.or.jp
なぜ穴ひとつなのか
人間も途中までは鳥と同じつくりになっているんですね、なぜ鳥はそれぞれの排出口を分離させないんでしょうね?その理由は二つあり...
🐤 空を飛ぶのに軽量化を図るため
鳥さんは尿を尿酸という白い塊にしてフンとともに排出します。アンモニアを尿素∔水分の状態で溜めると体が重くなるので、膀胱を無くしてアンモニアを水に溶けない『尿酸』にして出す事で軽量化できます。
🐤 卵の中にいる都合
卵の中で成長する生き物は、水に溶ける尿素を出してしまうと卵の中が汚れてしまうため、尿を水に溶けない尿酸にしてためておきます。人間などはへその緒経由でいらないものを親の体に渡しています。
空を飛ばない爬虫類や両生類も尿酸を出すので、総排泄腔を持つ一番の理由は卵にあるような気がしますね。
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