『鳥目』という言葉があるため鳥類は夜目が見えないというイメージが根強いですが、鳥を飼っていれば当然『鳥目』ではない事がわかります。昔から家禽として人間と暮らしている鶏が、夜になると動かすじっとしている事から『鳥目』という言葉が出来たそうですが、人間だって明かりもなく暗い夜に自由自在には動けませんね。フクロウなど夜行性のものはもちろん、鳥類の大半は人間よりは夜目がきくらしいので、実は人間が一番『鳥目』ってことですね。ヒメウズラも普段の行動から、これはかなり目が良いなと思う事があります。
夏に近年稀に見る大雨が降り、崩れる恐れのある裏山を削って低くする工事が行われた時の事です。外に出て撮っているので写真だと近く見えますが、部屋の中から見るともっと遠くにあります。この山の向こうにチラ見えする重機に放鳥中の皆が大パニック!えっ今どこに何が見えたの?という位遠くで一瞬動いただけでクモの子を散らす勢いで逃げ部屋の隅っこや家具の陰に隠れます。さすが被捕食者というか何というか...人間は重機は襲ってこない事を知ってるので『そんなに逃げなくても』と思ってしまいますが、野生だと一瞬でさらって行く猛禽類などがいるので三十六計逃げるに如かずという事でしょうか。視力が良いという事は物がズームで見えるので、人が感じるよりずっと近くに迫って見えているはずです。
猛禽類の視力は種によっては人の8倍以上あり1km離れた獲物を見つけられるほどで、望遠鏡が目になっているレベルだそうです。人がそんなに良い目を持って日常生活を送るとかなり疲れそうですね...。やはり大空を舞う生物が持つべき能力な気がします。
鳥の目の機能でさらに興味深いのは色彩認識で、人は赤、緑、青 (RGB) を識別できますが、鳥類はこれに加え紫外線を感知する事ができます。紫外線、赤外線という名の通り、人の可視光の範囲外にある光の波長なので、人には見ることが出来ません。紫外線カメラで撮影した画像等で反射吸収の分布はわかりますが、RGB∔紫外線の視界を体感する事は出来ません。
可視光線 - Wikipedia
紫外線を反射する部分はより鮮やかに、吸収する部分はよりダークに、コントラストが強く見えているという解説をよく見ます。この鮮やかな視界は体験してみたいですが、やはり日常となると賑やかすぎる気もします。
鳥の目をはじめとする各器官の高性能さは本当に興味深いです、我が家のヒメウズラ隊を観察していて思う事を、聞きかじり知識を交えて時々紹介したいと思います。
いま深夜ですが暗くしているのに隊員の誰かがゴソゴソしています、やはり鳥目ではないですね。
紫外線カメラ、お高いんでしょう?
はい、お高いです。 スゲーーー😵