前回は市内観光でした、この日はテーゲル空港からポーランドへ出国予定です。
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ベルリン・テーゲル空港からクラクフ・バリツェ空港へ今は亡きエアベルリン (2017運行停止) でのフライトです。便数が少ない&到着後すぐ目的地へ移動し、催行時間が決まっているイベントに参加するため、朝イチ便に乗るべく早起きして出発です。
ベルリン テーゲル空港 (TXL) は中心部へのアクセスが良く、とくに旧西ベルリンの英仏領だった地域へ行きやすいのでもっぱら西側に宿を取る私にとって貴重な存在で、こじんまりと利用し易く、ローカルな雰囲気が大好きな空港です。2020年に開港予定のブランデンブルク国際空港は、シェーネフェルト空港を拡大し他の小規模な空港を閉鎖する予定で2006年に着工しましたが、当初の開港予定2011年&予算を大幅にオーバーし現在に至り『開かずの空港』と呼ばれています。空港機能を統合し利便性の向上と効率化を図る!と計画はいかにも素晴らしげなのに、実現する段になると工程・品質管理がずさんでぐだぐだに、って何ともドイツらしい現象ですね...。
私としてはテーゲル空港が消えると困るので、このままサグラダファミリア化して永久に工事終わらなきゃいいのになと思っています(悪)
Zoo駅前から番号X9のバスでテーゲル空港まで20分程度、到着しメインターミナルから離れた所にあるターミナルCへ。売店なども無い簡素なロビー、ざっと見渡した限り利用客で東洋人は自分だけ、オフシーズンな上に朝なのでアジア人観光客は少ないのかもしれない。
チェックインを済ませて手荷物検査へ。リュックサック一個とA3サイズの手提げ袋一個で不審物など勿論ありませんので余裕のはず、前に並んでいる荷物少な目の人々もパパッと終わっているし、と思ったら...。
さっきまでテキトーな仕事ぶりだった神経質そうな係の女性に『リュックの中身を全部出して』と言われ、衣類から何からリュックの小さいポケットの中までフルオープン。うわ~と思っていると、小分けボトルを入れた透明のジップ袋をつまんで『この袋はダメ、正規の袋でないと』との事。
さすがにハァ??という感じです。透明で縦横合計40cm以内ですし、これと共に日本出国&ドイツ入国、なんならアムス経由もしているというのに、なぜドイツ出国で物言いがつくのか、と言いたい所ですが、係の女性、完全にロッテンマイヤー状態。
『そういうルール (時々マイルール) だから』∔ ドイツ人 = 聞く耳ナッシング
の法則です。これ試験に出ます、覚えておきましょう。
『あそこで袋を買ってそれに入れ直しなさい』と言われ、散乱した中身をリュックに詰め女性が指さす方向へ。
あそこったって何もないが...キオスクも無いしと見回すと何やら怪しい箱が目に、どうやらこれが【袋自販機】らしい...。そびえたつ鉄の大箱に、ちんまり小銭投入口とハンドル的なやつが付いていて、下に取出口。とりあえず小銭を投入しレバーを押下げてみる、何も起きない件...取出口を覗いても何の気配もなく...オイオイ欧州まできて小銭ホイホイかっ!
困り果てて近くにいた空港スタッフの女性に助けを求める。『オッケー今行くわ!』的に感じの良いスタッフの人、すぐに来てくれておもむろに鉄箱とがっぷり四つ...ではなく手慣れた感じでゴットンゴットン揺らし始め...
コトッ...
巨大なマシーン(手動)にそぐわない小さな紙箱が取出口に落ちてきました、途中で引っかかってたんすね...(-_-)
小箱が落ちてきた瞬間、すぐ横のチケットチェックに並んでいて、この一部始終をご覧になっていた皆さんからどっと笑いが起きたとさ。見せもんじゃねーぞーまったく。何も書いていないグレーの紙箱を開けると、どう見ても私のジップ袋より低クオリティなビニール袋が一枚...。
わびしい気持ちになりつつ中身を詰め替え、再び手荷物検査へ。今度は若い軽いノリの兄さんで
兄『あれ?あんたさっき来てなかった?なんでまた来たの?』
うずら話『ビニール袋買って詰め替えろって言われた...』
兄『ハァ?何ぞそれ、OK OK 通っていいぜ~ おつかれちゃ~んいい旅を!』
...ノーチェックからの顔パスです。
この間、先程のロッテンマイヤー女史は近くに居るのに知ら~ん顔という...。
人によって対応が180℃違うのは海外あるあるですが、まぁ軽い黄色人種嫌いだったのかもしれません...ハイジは日本のアニメだぞコノヤロー!(これ向こうの人結構知らない)
という感じで、やっと搭乗ロビーに到達したと思ったら時間になっても一向に搭乗始まらず。どころか濃霧のためフライト出来るか怪しい状況らしい。ガーーーン
ここで終わってしまうのか、ワイの旅...とブルーになりつつもアナウンスに耳を凝らす。待つこと一時間半ほど、ついに搭乗開始のお知らせが、ヤッター!!実は搭乗してからも暫く機内で待機時間があり、トータル二時間ちょっとの遅れになったと思います。
なんとか出国できましたが、短い休暇にキツキツスケジュールの今回の旅、この二時間の遅れが後々とんでもないハプニングを呼ぶ事に...。
ふ~やれやれだぜ...何はともあれ旅が強制終了せず良かったです、
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