♀鳥にとって何かと悩みの種の『卵』ではありますが、この仕組みを知れば知るほどよく出来ていて驚きます。今回は一番外側、卵の殻について少し調べてみました。
🐤 クチクラは殻の表面で卵を守るキューティクル
クチクラ(ラテン語:Cuticula [英語:キューティクル、日:角皮])産卵するときに卵管内で出る粘液で、産まれた直後の卵はベトっと濡れていますが、乾くとうっすらと白っぽくザラザラとなります。クチクラは哺乳類の毛の表面、カブトムシなどの甲類の昆虫の羽根の表面、ツヤのある植物の葉の表面にもあり、たんぱく質が主成分です。卵殻の表面には『気孔』という小さな穴が無数にあり、卵はこの穴から呼吸をしています。クチクラは気孔から卵の内部への、微生物(細菌・ウィルス・真菌など)の侵入を防いでいます。
卵の表面の汚れを落とすために水で洗って置いていたら、汚れたままの卵よりも早く腐る事があります、これはクチクラが水で洗い流されてしまい気孔ガードが無くなってしまったせいです。
市販の卵も洗浄されていてクチクラはありませんが、洗卵や乾燥の方法が改良されている&きれいに消毒されているので冷蔵保管しておけばすぐに悪くなることはありません。
🐤 卵殻付属物(SAM)
全ての鳥類の卵がクチクラに覆われているわけではなく、海鳥やいくつか種類の鳥の卵表面は無機物の『カルシウム塩』で覆われています。これらの卵殻の外側にある物質を『卵殻付属物(SAM)』といいます。
湿った場所やぬかるみに産卵する種の卵の表面は、直径1ミクロン/2の微小な球体に覆われており、これによって水を弾いて濡れない表面を作り水を介した微生物の侵入や窒息を回避しています。
🐤 気孔 - 胚の呼吸
卵は気孔から胚の呼吸に必要な酸素を取り入れ、内部で発生した炭酸ガスを排出するガス交換を行っています。卵を孵卵器に入れる前には孵卵中に雑菌が繁殖しないようにフンなどの汚れを落としますが、湿った布などで軽く拭き取るようにします。(上で述べた通り、水をかけて洗ってしまうと気孔から水と一緒に雑菌が入りますし、気孔が水で塞がって胚が呼吸できなくなります。)
孵卵器内部の湿度を上げすぎるとやはり呼吸の妨げになるので注意が必要です。次回はもうちょっと卵の内部に入って調べてみます。🐣
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